牛黄清心元 日薬金丹【第2類医薬品】
中国「太平恵民和剤局方」・韓国「東医宝鑑」にルーツを持つ金の丸薬
処方
「ゴオウ(牛黄)」「ジャコウ(麝香)」など希少な生薬25種を配合。
漢方では、生命活動をする上で身体に必要とされる物質を「氣」「血」「水」の3つに分類して考えます。
「牛黄清心元」では、朝鮮の医書「東医宝鑑」に基づき、「ジャコウ(麝香)」「レイヨウカク(羚羊角)」「リュウノウ(竜脳)」など生命の維持に必要な「氣」の成分、「ゴオウ(牛黄)」「ジャコウ(麝香)」「ホオウ(蒲黄)」など体の滋養分や燃料になる「血」の成分、「ゴオウ(牛黄)」「ホオウ(蒲黄)」「シャクヤク(芍薬)」など体に潤いを与える「水」の成分など、希少な動物生薬をはじめとする25種の生薬を配合しています。
特長
牛黄清心元(ごおうせいしんげん)の原方(基本処方)は中国や韓国の古典に収載されており、古くから血液循環器系の改善を目的として用いられてきました。高血圧に伴う症状は人それぞれに異なり、どうき、手足のしびれ、肩のこり、のぼせ、耳なり、めまい、頭重感など一つの症状のみでなく、複数の症状を同時に訴えることがあります。牛黄清心元はこれらの症状にすぐれた効果をあらわします。
代表的な生薬
【ゴオウ】(牛黄)
【ジャコウ】(麝香)
【リュウノウ】(竜脳)
【レイヨウカク】(羚羊角)
その他構成生薬(日本薬局方 等より引用)
【アキョウ】(阿膠)
ウマ科のロバおよびラバ、その他ウシ科のウシなどの皮膚を水で煮て製した膠である。
【シャクヤク】(芍薬)
本品はシャクヤクPaeonia lactiflora Pallas (Paeoniaceae)の根である。
【シンキク】(神麯)
小麦粉60、麩100に鮮青蒿(せいこう)・鮮蒼耳(そうじ)・鮮辣蓼(らつりょう)各12を切砕し、赤小豆末、皮去り杏人末各6を加え、水を適量入れ、団子状にねり、約1cmの平板状にして稲藁あるいは麻袋をかけて一定時間発酵させる。表面に黄色の菌糸が伸びだした頃取り出して乾燥させ、3cm四方に切ったものである。
【トウキ】(当帰)
本品はトウキAngelica acutiloba Kitagawa又はホッカイトウキ Angelica acutiloba Kitagawa var. sugiyamae Hikino (Umbelliferae)の根を、通例、湯通ししたものである。
【ニンジン】(人参)
本品はオタネニンジン Panax ginseng C. A. Meyer (Panax schinseng Nees) (Araliaceae)の細根を除いた根又はこれを軽く湯通ししたものである。
【バクモンドウ】(麦門冬)
本品はジャノヒゲ Ophiopogon japonicus Ker-Gawler (Liliaceae)の根の膨大部である。
【ビャクジュツ】(白朮)
本品は 1) オケラ Atractylodes japonica Koidzumi ex Kitamuraの根茎(和ビャクジュツ)又は2)オオバナオケラAtractylodes macrocephala Koidzumi (Atractylodes ovata De Candolle) (Compositae)の根茎(唐ビャクジュツ)である。
【ビャクレン】(白蘞)
ブドウ科(Vitaceae)のカガミグサ(Ampelopsis japonica(Thunb.) Makino)の肥大根を乾燥したものである。
【ホオウ】(蒲黄)
ガマ科(Typhaceae)のヒメガマ Typha angustifolia L.(=T.angustata Bory et Chaub)、ガマ T.latifolia L.、コガマ T.orientalis Presl.[=T.latifolia L.var.orientalis(Presl.)Rohrb.]、その他 T.davidiana Hand.-Mazz.、T.minima Funk.[= T.angustifolia L. var. minima L.]の成熟した花粉を乾燥したものである。
【ケイヒ】(桂皮)
本品はCinnamomum cassia J. Presl (Lauraceae)の樹皮又は周皮の一部を除いた樹皮である。
【ダイズオウケン】(大豆黄巻)
マメ科(Leguminosae)のダイズGlycine max(L.) Merr.の種子を発芽させて、もやしとなったものを乾燥させたものである。
【カンゾウ】(甘草)
本品は Glycyrrhiza uralensis Fischer 又 は Glycyrrhiza glabra Linné (Leguminosae)の根及びストロンで、ときには周皮を除いたもの(皮去りカンゾウ)である。
【キキョウ】(桔梗)
本品はキキョウPlatycodon grandiflorus A. De Candolle (Campanulaceae)の根である。
【センキュウ】(川芎)
本品はセンキュウ Cnidium officinale Makino (Umbelliferae)の根茎を、通例、湯通ししたものである。
【サイコ】(柴胡)
本品はミシマサイコ Bupleurum falcatum Linné (Umbelliferae)の根である。
【サンヤク】(山薬)
本品はヤマノイモDioscorea japonica Thunberg又はナガイモDioscorea batatas Decaisne (Dioscoreaceae)の周皮を除いた根茎(担根体)である。
【ショウキョウ】(生姜)
本品はショウガZingiber officinale Roscoe (Zingiberaceae)の根茎で、ときに周皮を除いたものである。
【タイソウ】(大棗)
本品はナツメZiziphus jujuba Miller var. inermis Rehder (Rhamnaceae)の果実である。
【ブクリョウ】(茯苓)
本品はマツホドWolfiporia cocos Ryvarden et Gilbertson (Poria cocos Wolf) (Polyporaceae)の菌核で、通例、外層をほとんど除いたものである。
【ボウフウ】(防風)
本品はSaposhnikovia divaricata Schischkin (Umbelliferae)の根及び根茎である。
【オウゴン】(黄芩)
本品はコガネバナ Scutellaria baicalensis Georgi(Labiatae)の周皮を除いた根である。
添加物として
【ハチミツ】(蜂蜜)
ミツバチ科の西洋ミツバチ及び東洋ミツバチが巣に集めた花の蜜である。
【キンパク】(金箔)
貴金属である金をたたいて薄く伸ばしたものである。
妙泉牛黄清心元に含まれる麝香や竜脳の香りの減少を防ぐため、丸剤に巻いている。
効能・効果
高血圧に伴う次の諸症状:手足のしびれ、肩のこり、のぼせ、耳なり、めまい、どうき、頭重感
【手足のしびれ】
手足のしびれは、高血圧により局部が緊張したり、血液循環が障害されてうっ血が生じて起こる症状です。時にはふるえを伴います。
【肩のこり】
肩の使いすぎ、又逆に長時間一定の姿勢を保った場合等に、肩のこりが起こります。高血圧に伴う肩のこりは、頭部の血管の障害で圧力が高まり、首すじから肩にかけて生じる症状です。
【のぼせ】
頭部への血液供給が多過ぎるために生じる症状で、頭部の熱感、顔のほてりがあります。高血圧に伴うのぼせも同じような原因と考えられます。
【耳なり】
高血圧に伴う耳なりは、急激に血圧が上昇し、脳の血流が悪くなって起こると考えられます。一般に、耳なりは聴覚をつかさどる蝸牛神経系の障害で起こり、脳の循環障害による蝸牛神経系への影響が考えられます。
【めまい】
高血圧に伴うめまいは、運動感覚や位置感覚の異常をかなり明瞭に自覚するめまいと異なり、体がふわっとする感じ、頭の中で何かが揺れ動く感じ、自分の体がなんとなく不安定な感じ等で、循環器の疾患が原因で起こります。
【どうき】
胸がどきどきするのは走ったり、激しい運動をした時、驚いた時に生じますが、これは病的ではありません。高血圧に伴うどうきは、安静時、あるいは少しの運動で心臓が普通以上に激しく鼓動する症状です。
【頭重感】
かぜにかかった時などの頭痛と違って、頭重感は頭の上方から下部にかけてずっしりと重たいものがおおいかぶさっている感じで、高血圧になった方のほとんどが体験する症状です。
用法・用量
次の用法・用量を守り、朝夕2丸を服用しやすい大きさに適宜くだき、或いはかみくだいて水又は温湯で服用してください。
年齢 | 1回量 | 1日服用回数 |
成人(15歳以上) | 2丸 | 2回 |
15歳未満の小児 | 服用しないでください |
用法・用量に関連する注意
そのまま飲み込むとのどに詰まる恐れがありますので、用法・容量を厳守してください。
成分・分量
(本品1日量4丸中)
成分 | 分量 |
ゴオウ(牛黄) | 30mg |
ジャコウ(麝香) | 5mg |
ニンジン末(人参) | 160mg |
レイヨウカク(羚羊角) | 215mg |
カンゾウ末(甘草) | 320mg |
ブクリョウ末(茯苓) | 84mg |
センキュウ末(川芎) | 180mg |
キキョウ末(桔梗) | 80mg |
サイコ末(柴胡) | 80mg |
サンヤク末(山薬) | 450mg |
ホオウ(蒲黄) | 160mg |
シンキク(神麯) | 160mg |
ケイヒ末(桂皮) | 130mg |
ダイズオウケン(大豆黄巻) | 130mg |
アキョウ(阿膠) | 130mg |
シャクヤク末(芍薬) | 110mg |
バクモンドウ(麦門冬) | 110mg |
オウゴン末(黄芩) | 110mg |
トウキ末(当帰) | 110mg |
ボウフウ末(防風) | 120mg |
ビャクジュツ末(白朮) | 110mg |
リュウノウ(竜脳) | 90mg |
ビャクレン(白蘞) | 46mg |
ショウキョウ末(生姜) | 46mg |
タイソウ(大棗) | 150mg |
添加物として、ハチミツ、還元麦芽糖水アメ、金箔を含有します。
注意
使用上の注意等は、添付文書をご参照ください。
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製造工程・品質管理
1丸1丸手間暇かけて、品質の良い製品を製造しています。
愛知県小牧市にあります医薬品製造GMP基準適合工場の認定を受けた日本製薬工業本社工場にて、2023年5月より日本国内唯一の自社一貫製造をしております。
“牛黄清心元 日薬金丹”は厳選された生薬原料を用いて、厳しい品質管理・製造管理のもと、下記製造工程を経て製造しています。品質の高い製品を作り上げるため、熟練のスタッフによる細かな練合度合いの確認、1丸ずつ量る徹底した重量検査、こだわりの金箔巻きなど、手間暇かけて丁寧に製造しています。
牛黄清心元 日薬金丹が出来上がるまで
「牛黄清心元 日薬金丹」の製造工程
金箔巻き
包装
日本製薬工業の牛黄清心元ヒストリー